奥平真也
鳥取市で、精神障害者手帳を持つ人がマイナポータルにアクセスしたところ別人の情報が表示された問題について、市は28日、連携の誤りがあった人数が485人だったと発表した。障害者本人がアクセスし、別人の手帳番号や障害の等級などの情報を閲覧してしまったケースが2件あったが、個人が特定されるような情報流出はなかったという。
市障がい福祉課によると、485人には亡くなった人や失効した人も含まれており、現在交付されているうち、誤った人数は432人になる。
2018年に中核市になった鳥取市は、自市に加えて岩美、八頭、智頭、若桜4町の計約3千人に精神障害者手帳を交付している。県から手帳交付業務を移管されたとき、県と同番号をつけてしまったのが原因。同年10月にマイナポータルで手帳番号との情報連携が始まったが、紙の手帳のみで手続きする人がほとんどで、今年になるまで気づかなかったという。
市は手帳番号のつけ方を修正し、手帳番号に鳥取市独自の発行者番号を加えて県と同じ番号がつかないようにした。問題発覚後、中止していた手帳番号とマイナポータルとの情報連携は、8月1日午後5時から再開するとしている。
この問題は6月29日、市民から「マイナポータルに自分のものではない手帳の情報がある」と連絡があり発覚した。市は過去のアクセス状況などをすべて調査した結果、誤った閲覧はこのケースを含めて6月に2件だけだったのを確認したという。(奥平真也)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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