鈴木春香 森直由
行政手続きができるサイト「マイナポータル」で、兵庫県職員らが加入する共済組合の組合員家族の個人情報を、他人が閲覧できる状態が約7カ月間続いていたことが分かった。地方職員共済組合県支部が19日、発表した。マイナンバーカードを健康保険証としても使う「マイナ保険証」に関わる登録作業で、誤って別の人の情報を結びつけていた。
同支部によると、漏洩(ろうえい)していたのは組合員の家族1人の氏名、生年月日、性別、住所、医療関係情報。同姓同名の別人1人が閲覧できる状況になっていた。マイナンバー自体は漏れていないという。
同支部は昨年9~10月、職員とその家族約5900人分の医療保険の加入者登録を実施。登録作業に必要なマイナンバーを、地方公共団体情報システム機構に照会して取得したが、1人について誤った生年月日で照会し、登録した。
その結果、誤った生年月日を持つ同姓同名の別人の個人情報がひもづいてしまい、職員らがチェックした際にも見落としたという。
今年5月17日、誤ってひもづけられた人がマイナポータルを確認した際、自分のものでない健康保険証情報が表示されることに気づいて発覚。同支部は情報を訂正し、関係者に謝罪した。「チェック体制を強化する」としている。
入力ミスなどで、マイナ保険証に別人の情報がひもづけられる同様のケースは各地で相次いでいる。
厚生労働省は12日、本人と…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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