国内では九州の動物園でしか見られないキリンがいる。不規則な星形模様が特徴のマサイキリンで、熊本、宮崎、鹿児島の3動物園で計8頭だけ飼育されている。3園で協力し、何とか将来へつなげようと努力が続く。
宮崎市フェニックス自然動物園(同市塩路)の観覧橋北側には「アフリカ園」が広がる。ダチョウなどと暮らすマサイキリンのトウマ(冬真)が、橋の上に竹田正人園長(64)を見つけ、寄ってきた。
「離乳前に母を亡くしたせいか、人なつこいです」
熊本市動植物園(同市東区健軍5丁目)生まれのトウマは、生後9カ月足らずで母親と死別、人の手で育てられることが多かった。2017年11月、当時、メスのコユメ1頭だった宮崎へ来た。コユメとの間で20年にコナツ(メス)、22年にハルマ(オス)と子ども2頭に恵まれた。
宮崎で67頭が誕生
ハルマの誕生で、宮崎で生まれたマサイキリンは1971年の開園から通算67頭目となった。国内では類を見ないマサイキリンの誕生数だが、竹田園長は「元々、7頭入れたのが大きかったのでは」とみる。話は開園前年の70年秋にさかのぼる。
故・片山望初代園長が自らア…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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