新型コロナウイルスの感染拡大防止のため臨時休館中の水族館「海遊館」(大阪市港区)が飼育する生き物の様子を撮影した動画を配信し始めた。多くの学校が休校になり、政府が不要不急の外出を避けるよう呼びかける中、「気晴らしになれば」と企画した。
「ユーチューブ」内の公式チャンネル(https://www.youtube.com/user/OsakaKaiyukan)で「おうちで海遊館」と題して配信。15日まで毎日1、2本の新しい動画を投稿する。
拡大する海遊館では日常的な、ダイバーが魚をマッサージする様子も配信する=2020年3月5日、大阪市港区の海遊館、森岡みづほ撮影
初日の5日には2本の動画が投稿された。一つは「カブトクラゲはなぜ光るの」という題名で、30秒。きらきらひかるクラゲがただよう映像に、飼育員の解説が入る。二つ目は館内最大の「太平洋水槽」でジンベエザメやアジ、エイが泳ぐ様子を撮影した1時間の動画だ。ヒーリングミュージックが流れ、まるで館内にいるかのように癒やされる。
拡大する「太平洋水槽」でジンベエザメやアジが泳ぐ動画=海遊館提供
ほかにも、クエがダイバーにマッサージされる動画や、人気のワモンアザラシの動画を予定する。「海遊館ならではの映像を」と広報担当がバックヤードに入ってジンベエザメのえさやりの様子も撮影した。
企画した広報チームは動画の撮影や編集はほとんどしたことがなかった。1本目の30秒の動画は作製のため2時間かかったという。
広報担当者は「家にこもりがちになってしまうと思うが、見た人が少しでも癒やされて、元気になる動画をつくりたい」と話す。(森岡みづほ)
拡大するバックヤードで撮影したジンベエザメのえさやりの様子の動画も配信する=2020年3月5日、大阪市港区の海遊館、森岡みづほ撮影
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル