「もうママ友は必要ないのか」。子育てのネットワークについて研究する第一生命経済研究所の福沢涼子研究員は昨秋、こう題したリポートを発表しました。入園・入学でこの春、新しいママ友・パパ友ができた人も多いのでは。保護者づきあいの実態やコツについて、話を聞きました。
――保護者づきあいに変化がみられるそうですね。
昨年9月に小学生以下の子どもがいる母親、父親の計432人に調査したところ、およそ半数がママ友・パパ友が「いない」と回答しました。母親の45%、父親の69%に当たります。
当研究所が2003年に母親を対象に行った調査では、ママ友の平均人数は9・2人で、「0人」と答えた人はわずか6・2%でした。この20年間で変化が起きた可能性があります。
――その背景をどうみていますか。
新型コロナの感染拡大で、親子で交流する機会が減ったことは一つの要因だと思います。ただ、それだけではなく、そもそも保護者づきあいは必要ないと考えている親が増えているのではないかとみています。
昨秋の調査では、ママ友・パパ友づきあいが必要かどうかも尋ねたのですが、全体の約6割、ママ友・パパ友が「いない」と回答した人に絞ると9割近くが「あてはまらない」「どちらかといえばあてはまらない」と、否定的な回答を選びました。この結果には、私も非常に驚きました。
SNS浸透 孤独感じづらい時代に
――ママ友・パパ友は頼りになる存在だと思いますが、なぜ「必要ない」と考えるのでしょうか。
この20年間でスマホなどの…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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