マラソンを始めたきっかけは熊本地震、優勝へ背中を押した祖父の言葉

 福岡市糸島市を結ぶ福岡マラソンが13日に開かれ、フルマラソンでは男子が熊本県菊陽町の塚本浩一さん(30)、女子が同県氷川町の岩村聖華さん(38)がそれぞれ優勝した。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなった同大会。フルマラソンには1万1174人が参加した。

 42・195キロを2時間28分24秒で完走し、ゴールテープを切った塚本さんは、ガッツポーズをした後にそのまま目頭を押さえた。

 額には、「益城入魂」と刻まれたはちまきが巻かれていた。

 2016年4月16日、熊本地震の本震が発生。2日前の余震で傾いていた、県内の益城町の実家は、2階が崩れて全壊した。塚本さんは母や祖父母と近くの体育館へ避難しており無事だった。

 しかし、近所では亡くなった人もおり、町並みも変わり果てた姿となった。

 その年の秋、福岡マラソンに…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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