マルチ商法に妻が没頭し、それがきっかけで離婚した会社員の男性(44)がいる。体験をネット上に書き連ねると、同じような境遇の人たちからの反応が相次いだ。5年間で100人を超え、今年、体験談をまとめた著書を出した。
関東に住む会社員男性(44)は数年前、当時30代半ばの妻と3歳の娘の3人で暮らしていた。民生委員を務める60代女性に妻がささいな困りごとを相談し、妻は行き来を始めた。
数週間後、空気清浄機を持ち帰ったのを皮切りに、洗剤や浄水器、鍋などが少しずつ増えていき、気がつくと自宅には同じ社の製品があふれかえっていた。妻がのめりこんだのは、商品やサービスを契約し、次は自分が勧誘して報酬を得る「マルチ商法」だった。
「やめてくれ」と頼んでも手…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル