【パリ=三井美奈】ウクライナ東部で2014年に起きたマレーシア航空機撃墜事件で国際合同捜査チームは19日、ロシア人3人、ウクライナ人1人が同機を撃墜したとして、4人を殺人罪で起訴すると発表した。捜査チームが本拠地オランダで記者会見した。
ロシア人3人は、ウクライナ東部で一方的に独立宣言した親露派「ドネツク人民共和国」の国防責任者だったイーゴリ・ギルキン容疑者(48)らで、いずれも露情報機関の元メンバー。野戦司令官だったウクライナ人容疑者に指示を与えていたという。
捜査当局は記者会見で、ギルキン容疑者がロシア政府と連絡を取り合っていたと指摘した。撃墜に使われたミサイルについては「ロシアが発射装置を提供した証拠がある」と述べた。4人に対してはオランダで来年春に公判を始める方針だが、ロシアは捜査への協力要請に応じていない。
撃墜機はオランダから飛び立ち、死者約300人のうち190人以上がオランダ人だった。捜査チームは同国やオーストラリアなど5カ国で構成される。昨年には、撃墜に地対空ミサイルが使われ、ロシア南西部クルスクを拠点とする旅団が運搬したとの見方を発表していた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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