マンション遺棄、被告の女が起訴内容認める 生存偽装の手口明らかに

高橋俊成

 名古屋市中区新栄2丁目のマンション一室で昨年11月、住人の古物店経営阿部光一さん(42)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄罪に問われた内田明日香被告(30)の初公判が8日、名古屋地裁であった。被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 内田被告は昨年10月4日、行きつけだった同市内のホストクラブの元店員小山直己被告(23)=同罪で公判中=と共謀し、阿部さんの遺体を居室内のクローゼットに隠すなどしたとされる。この日の公判では今月6日の小山被告の初公判と同様、阿部さんの死因は明らかにならなかった。

 検察側は冒頭陳述で、内田被告は、知人だった阿部さんがロープなどで拘束された状態で死亡した昨年9月29日午後7時過ぎまでの約2時間、阿部さん方にいたと指摘。その後小山被告に阿部さんの死亡を伝えた上で、遺体の隠匿の手伝いを頼み、2人で実行に移したと説明した。

 遺棄後の内田被告の行動にも言及。繰り返し阿部さんの古物店に出入りし、休業を知らせる紙を扉に貼ったほか、同店の客には従業員を装ったり、阿部さんの知人には交際女性のふりをしたりして、それぞれに阿部さんの生存を偽装する説明をするなどしたという。(高橋俊成)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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