小学校のプールの水を大量に流出させたとして、川崎市教育委員会が上下水道代の損害の「半額」を校長と担当した男性教諭に請求したことが議論を呼んでいる。学校プールの水のトラブルは全国各地である。生じた損害はどこまで個人が負担すべきなのか。
プールの注水トラブルは今年5月に起きた。川崎市教委によると、市立稲田小学校(多摩区)の30代の男性教諭がプール開きに向けて注水を始め、約6時間後に注水スイッチを切ったが、ブレーカーを落としていたために注水が5日間続き、プール約6杯分の水があふれた。
市教委は8月、上下水道代約190万円の半額の約95万円を校長や教諭に請求し、校長側が9月に支払った。
「私が50万円を負担するのはいかがでしょうか」
半額にした根拠は、他自治体の対応や裁判例だ。神奈川県内では、2012年の小田原市教委の決定が半額の流れを作ったとみられる。
小田原市教委によると、11…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル