犬を劣悪な環境で飼育したとして、埼玉県警は12日、さいたま市内の中学校の臨時教員、大河原明美容疑者(60)を動物愛護法違反(愛護動物の虐待)容疑で逮捕し、発表した。同法は、不衛生な環境での飼育を虐待の一類型として禁じている。県警はこの日、保健所からの情報を元に大河原容疑者が管理する納屋などを捜索し、排泄(はいせつ)物を放置した場所で犬を飼育していることを確認したという。
大河原容疑者は「適切に飼育していたと認識しているので、虐待ではありません」と供述しているという。
生活経済課によると、大河原容疑者は12日、埼玉県日高市下大谷沢の住宅の敷地内にある、排泄(はいせつ)物が堆積(たいせき)した納屋の中で、9匹の犬を飼育していた疑いがある。屋外に置かれたケージや自動車の中でも約20匹の犬が飼われており、周辺には犬の死骸も放置されていたという。
犬はすべてドイツ原産の小型犬「ミニチュアピンシャー」だった。「ミニピン」と呼ばれ、警察犬に選ばれることもある。
県警は3月、保健所からの情報で内偵捜査を開始。大河原容疑者が夜から早朝にかけてこの住宅に通い、給餌(きゅうじ)をする姿などを確認していた。県警は、自由繁殖により多頭飼育状態になり、正常な環境が維持できなくなったとみている。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment