ミルキー「発祥の地」に不二家なぜない? 地元愛で復活

 「ママの味」としておなじみの不二家の人気商品「ミルキー」の発祥の地とも言われる静岡県沼津市に18日、1年ぶりに不二家の店舗が復活する。「ゆかりの地に、なぜないのか」。疑問を感じた地元出身の男性が、地域を盛り上げたいと開店にこぎ着けた。

 ミルキーは1951年に発売され、今年で誕生から69年を迎える不二家を代表する菓子。創業者の藤井林右衛門が、沼津にあった工場で生産していた水あめと練乳を結びつけようと開発した。

 何百回もの試作を重ね、丸2年かけて完成にこぎつけた商品は、練乳を50%近く使うなど、当時としては信じられいほどぜいたくな菓子だったという。

拡大するペコちゃん生誕70周年を記念に発売されたミルキー缶の復刻版。ペコちゃんの顔が今とは異なる。

 ミルキーは、まず銀座店で発売され、翌年には全国販売された。新しい味、豊富な栄養、10円という廉価、3拍子そろった菓子は、あっという間に多くの親子の心をつかんで大ヒット商品となり、不二家の名を全国に浸透させた。

 そのミルキーゆかりの地では、1年前に店舗が閉店して以来、不二家がなかった。隣接する三島市でも先日、長年、駅利用者に愛された三島駅構内の店舗が閉店した。

 新たにオープンを決めた新店舗の店長、山田行将さん(29)は沼津市出身。高校卒業後、東京の大学に進み、サラリーマンとして働いたが、故郷の沼津を忘れられず約2年前、地元に戻った。

 「ゆかりの地なのになぜ店がな…

2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment