インパクトの強さで例年話題を呼んできた大阪府警の警察官募集ポスターが、路線を変更した。2022年度は、青空に「進め、未来の警察官。」の文字。爽やかに変わった背景には、コロナ下での採用の難しさや、時代の変化があるようだ。
「コテコテが続いているなら、シンプルなものに目が止まるのではないかと思った」
そう「戦略」を明かすのは、新年度のポスターを手がけた高速オフセット(大阪市北区)のディレクター、末松翔平さん(31)だ。応募28作品によるコンペを勝ち抜き、駅や警察署に青空のポスター計約4500枚が貼り出されている。
昨年7月のポスターの最終審査(10作品)は、府警本部の警察官らに加え、若い警察学校初任科生による投票だった。計約1300票が投じられ、中でも青空のものが支持を集めたという。
末松さんは「若い世代は自分が目にしたきれいな景色をSNSでシェアすることに慣れている。その感覚を意識した」と言う。スマートフォンを見つめ、うつむきがちな時代。「青空が目に入るのは、信号を見るときくらい。そんな若者の背中を押したかった」
府警の警察官募集ポスターは、これまで「攻め」のコピーとデザインで話題を呼んできた。
「ムキムキ」で時代に逆らったことも
「草食系男子」が広く定着し…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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