モペットの人身事故、都内で急増 「原付き」と知らない利用者も

 ペダル付き原動機付き自転車(通称・モペット)による事故が東京都内で急増している。警視庁によると、2022年に8件だったモペット関連の人身事故は、23年は24件と3倍になった。見た目は自転車に似ているが、法律上は「原動機付き自転車」。免許を持たずに乗る人もおり、警視庁は取り締まりを続けていく方針だ。

 警視庁は10日、東京都渋谷区神宮前6丁目の交差点周辺でモペットの取り締まりを行った。警察官がモペットに乗る人を次々に呼び止め、車体や免許証を確認した。

 交通執行課によると、約1時間半で5人について計6件の違反を確認した。無免許2件▽ヘルメット不着用2件▽歩道走行1件▽ナンバープレート不装着1件だった。

アプリで買った男性「まさか切符切られるとは」

 渋谷区の40代男性はモペットで歩道を走ったとして、「交通反則切符」(青切符)を切られた。「タイヤが太いタイプの電動バイクがはやっている」と知り、半年前にフリーマーケットアプリで10万円ほどで買った。週に数回、近所を移動するときに乗っているという。

 歩道を走るのは法律違反と知っていたが、「まさか切符を切られるほどとは」。反則金は6千円で、男性は「もう乗らない。自転車や車にします」と話した。一方で、「ネットで買うと通行ルールを知らないまま乗ってしまう」とも言った。

 取り締まりで呼び止められた別のモペットの運転手も、「ネットで購入した」と話した。

 警視庁の担当者は「ネットで買う場合は特に、機体が保安基準を満たしているか確認を」と話している。御船紗子

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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