伊藤稔
「価格が高い」「重い」と言われるランドセルに代わる通学用リュックサックを開発したアウトドア用品大手のモンベル(大阪市)は、一般販売の予約受付を開始した。12月から販売するという。
もともとは、北アルプスのふもとの富山県立山町の依頼に応じて開発したもの。モンベルは当初、一般販売について、「他の地域からリクエストがあれば」と時期は未定としていたが、10月に同町での「完成お披露目」が報じられると、全国的に大きな反響を呼んだ。
年々高額化するランドセルについて、立山町は「保護者の負担を軽減したい」と通学用リュックの開発を公募し、モンベルが応じた。町は来年度から3年間、町内の新入生全員に来無償配布する。
開発した製品は、通学用バックパック「わんパック」。高さ35センチ、幅25センチ、奥行き16・5センチ。タブレットなどすべての教材をオールインワンで詰め込める。重さは約930グラムと皮革製ランドセルに比べ軽く、背面と底面はパネル入りで自立し、レインカバーや反射テープも付いている。
リュック上部には、テープを持って引くだけで簡単に広く開閉できるジッパーがつく。タブレットやノートパソコンが入れられる背面ポケットもある。ショルダーベルトは左右に自由に動き、体格や成長にあわせフィットするつくりになっている。各所にアウトドアメーカーのノウハウが詰め込まれているのも特徴だ。
一般販売の色はブルー、ブラウン、レッドの3色。価格は1万4850円(税込み)。モンベルストアやオンラインショップで予約を受け付けており、12月から受け取ることができるという。(伊藤稔)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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