1974年にオープンした喫茶店「さんさん」(愛知県幸田町)。トーストやホットサンドといったモーニングメニューが人気の、常連客でにぎわう老舗だ。
昨年7月、店を開けて30分ぐらい経った午前8時半ごろ、スーツ姿の若い会社員風の女性が訪ねてきた。
「モーニングの持ち帰りは可能ですか?」
夫と一緒に店を切り盛りしている志賀美穂子さん(70)は、「会社で食べるつもりなのかな」と思いつつ、持ち帰り用の容器がないので断った。
すると女性は、残念そうな顔をしながら「何とかなりませんか」と食い下がってきた。
詳しく事情を聴くと、その女性は葬祭センターの職員で、隣接する岡崎市の「平安会館ソサイエ縁」で行われる葬儀を担当しているとのことだった。
「今日の葬儀の方は、こちらの…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル