モーリーさんが見たYMO 機械に音を独り歩きさせない「人間主体」

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聞き手・宮崎陽介

 ミュージシャン、クラブDJ、国際ジャーナリスト、コメンテーター……。マルチな活躍をするモーリー・ロバートソンさんは、米ハーバード大学で電子音楽を専攻しました。富山県での高校時代にYMOの音楽に出会い、いつか助手になりたいと思ったこともあったそうです。著書には「(ジョン・)ケージに出会う前まで、僕の中ではYMOが『神』でした」とあります。そんなモーリーさんに、改めてYMOの音楽について、専門の電子音楽の視点を軸に語ってもらいました。

 Morley Robertson 1963年、米ニューヨーク生まれ。若いころから、父の仕事の都合で日米を行き来し、のち、東京大学とハーバード大学に合格。米ハーバード大学では電子音楽を専攻。日本でラジオパーソナリティーなどをへて、ミュージシャン、クラブDJ、コメンテーター、国際ジャーナリストとしても活動。著書に「『悪くあれ!』窒息ニッポン、自由に生きる思考法」「挑発的ニッポン革命論」「よくひとりぼっちだった」など。

 富山県の高校に通っていたときだったかな、YMOのアルバム「増殖」に、これはすごいと驚きましたね。パンクバンドの仲間にお金持ちの子がいて、彼の家にあった大きなスピーカーで聴いた電子音。「スネークマンショー」のギャグも入っていて斬新でしたね。それがYMOとの出会いです。

ハーバードで学んだ電子音楽

 YMOの助手になりたいと…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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