女屋泰之
ヤフーは27日、「ヤフーニュース」のコメント欄への投稿について、昨年11月に電話番号の登録制を導入した結果、悪質な利用者が56%減ったと発表した。もともと不適切な投稿を繰り返すアカウントに対して投稿できなくする「投稿停止措置」を取っていたが、同じ利用者が複数のアカウントを使い分けるケースがあり、対策を強化していた。
同社はコメント欄に投稿するアカウントについて、携帯電話番号の登録を昨年11月から必須にした。導入前の10月と、導入後の12月~今年1月の平均を比べると、新たに「投稿停止措置」を出したアカウント数は56%減少。他人への中傷の恐れがあるとして、投稿者に警告を表示する回数も22%減ったとしている。
匿名で投稿できる「ヤフコメ」とも呼ばれるコメント欄は閲覧者が多く、影響力が大きい。誹謗(ひぼう)中傷や差別的な投稿への対策が不十分だとの批判があった。
同社は担当者やAIが投稿内容をチェックし、不適切な投稿を繰り返すアカウントには投稿停止措置を取る。2019年にはアカウントを新規取得する際に携帯電話番号の登録を必須にしたが、それ以前に取得したアカウントからは投稿を続けられる状態だった。(女屋泰之)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル