中島嘉克
IT大手ヤフーは、ニュースサイト「Yahoo!ニュース」のコメント欄をめぐり、今年3月には1カ月間で約35万件のコメントを削除したと公表した。全体の3%にあたる。削除した理由の65・4%は、過度な批判や誹謗(ひぼう)中傷など「不快な投稿」が占めた。
同社が初めて取りまとめた「透明性レポート」で明らかにした。同社は人の目や人工知能(AI)で監視体制を強化するが、適切な投稿まで過剰に削除する懸念もある。透明性を求める外部有識者の提言を受け、レポートを公表した。
人の目では約70人の体制で24時間365日パトロール巡回。AIでは不適切な投稿を点数化し、掲載順位を変えたり自動的に削除したりしているという。削除したコメントの71%は自動削除で、22%はパトロール巡回による削除。7%は利用者からの指摘を受けて削除したという。
今回のレポートは今年3月を含めた2020年度の対応状況について。同社は今年10月、コメント欄を自動で非表示にしたり、違反コメントを繰り返す利用者への警告を強めたり、対応をさらに強化している。こうした対応については、今後も定期的に状況を公開するとしている。(中島嘉克)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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