シングルマザーになったみやさんは、3歳の息子と暮らしている。
息子の朝ごはんの定番は、山崎製パンの「ロイヤルブレッド」。
離乳食のパン粥(がゆ)の時から親しんでいるからか、今も一番のお気に入りの食パンだ。
10月22日の朝もロイヤルブレッドだったが、「耳」の部分だけを残していた。
外食時や、保育園での給食では耳まで食べるので、どうしても食べられないわけではない。
なぜか家では残すことが多いので、これまでもあれこれと試してきた。
カリッとするまで焼いてみたり、霧吹きをかけて食感を変えてみたり。
スティック型に切るなどもしてみたが、どれもうまくいかず連敗続きだった。
この日は、耳あたりまでジャムを塗ってみたが、やはりダメ。
思わず、こう話しかけた。
「ヤマザキパンの人だって、食べてくれなかったら、しょんぼりしちゃうよ」
おなかいっぱいだったり、どうしても食べられなかったりであれば、無理しなくていい。
でも、そうじゃないなら、一口でも食べることにチャレンジしてみて。
そう伝えると、最初はきょとんとしていたが、パンをじっくりと見つめた後、耳も食べ始めた。
「よく食べられたね、ママうれしい! ヤマザキパンの人も喜んでるよ」
うれしくて声をかけたら、「なんで?」の質問攻めが始まった。
「ママはヤマザキパンと友だちなの?」
「友だちじゃないなら、なんでヤマザキパンのことが分かるの?」
「ヤマザキパンに聞いたの?」
答えに困ったみやさんは、ツイッターのフォロワーに世間話をかねて相談することにした。
このことが思いも寄らぬ結果…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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