山口啓太 福冨旅史
前参院議員のガーシー(本名・東谷義和)容疑者(51)が暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)容疑などで警視庁に逮捕された事件で、東谷容疑者側が動画投稿サイト「ユーチューブ」での発信を通じて、半年間に1億円以上の収入を得ていたことが捜査関係者への取材でわかった。
ユーチューブの発信者は、動画の再生回数に応じて広告収入の一部を受け取ったり、「メンバーシップ」として視聴者から月額料金を受け取ったりする仕組みがある。警視庁は東谷容疑者がこうした収入を得ようと脅迫行為を含む過激な投稿を繰り返したとみている。
捜査関係者などによると、東谷容疑者は2021年12月にアラブ首長国連邦(UAE)に出国。22年2月にユーチューブで自身のチャンネルを開き、登録者は一時120万人を超えたが、22年7月に利用停止になった。
捜査関係者によると、22年2月~夏ごろ、ユーチューブ運営会社側から東京都新宿区の合同会社の口座に1億円以上が振り込まれていたという。警視庁は、同社が東谷容疑者の動画の収入を管理していたとみており、同容疑などで今年1月、同社代表の関係先を家宅捜索していた。
東谷容疑者の逮捕容疑は、22年2~8月にユーチューブ上で俳優、実業家、デザイナーの3人に対し、本人らの名誉を傷つけることをほのめかし脅迫した、などというもの。警視庁は認否を明らかにしていない。同庁は6日、東谷容疑者を東京地検に送検した。(山口啓太、福冨旅史)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル