ライダーズハウスが被災支援フルスロットル 能登町にペットの避難先

 能登半島地震で被災した石川県能登町のバイク乗りのツーリング拠点が、町に無かったペット連れで避難できる「インスタントハウス」を設け、被災者に喜ばれている。

 半島南東部の海岸にある木造平屋建てのライダーズハウス、Riders Marine Base PEACE。家屋の被害を免れたオーナー大場小都美さん(63)は発災直後から被災者に風呂場や洗濯機を開放しつつ、宿を求める災害ボランティア赤十字などを受け入れている。

 地震から間もなく、大場さんにペット同伴避難の悩みが舞い込んだ。町内には倒壊の恐れがある家屋でペットと暮らす人、避難所に入りづらくて車中泊を余儀なくされている人がいた。

 「ペットも家族や!」と愛猫家の大場さん。「ほかの市には一緒に避難できるところがあるやろ」と町にかけあった。ただ早期対応は難しいと感じた。「ならば自分で建ててしまえ」。ライダー仲間とコンテナハウス設置などの可能性を探りつつ、知り合いの町議に相談を持ちかけた。

 2月に入ると、町議の知人からさらに知人へと話がつながり、名古屋工業大学の北川啓介教授が1棟2時間程度でつくれるインスタントハウスの設置支援先を探しているとの話が飛び込んできた。しかも無料。渡りに船と設置を依頼した。

 2月下旬、宿の敷地にあるテントをはれるスペースに、純白の10棟が並び立った。

写真ルポ 能登半島地震

元日に発生した能登半島地震。フォトグラファーは消失した「輪島朝市」や多くの家屋が倒壊した町、津波が襲った沿岸部を歩き、写真を記録し続けています。被災者の方々の声とともにお伝えします。

 被災者で近くに住む浜屋みど…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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