福井県に赴任して2カ月。県北西部の坂井市三国町の道の駅で、ラッキョウの甘酢漬けに出会った。「三年子(さんねんご)」の「花らっきょ」。普通のラッキョウに比べて、小さくて、シャキシャキしていて、食べやすい。「三年子」の名称にそのワケがあった。
そのラッキョウは、同市と福井市にまたがる三里浜砂丘の特産物。普通のラッキョウは「一年掘り」といわれ、夏ごろに植え付けし、翌年の5~6月に収穫する。それを「三年子」は、翌々年の6~7月まで「足かけ3年」かけて栽培する。その過程で分球が進み、長さ2、3センチほどの小粒のものがたくさんできる。種球1粒が50粒ほどになるという。
「三年子」と呼ぶようになった経緯ははっきりしないが、「子どものようにかわいがって育てるから」と言う地元の人もいる。
食感の良さは、細胞の配列と…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル