参院選は10日に投票日を迎えます。コロナ禍、ウクライナ危機、価格高騰など、誰もが予想しなかった時代を生きる私たち。生きる源となる「食」を通じて、人々の思いを聞きました。
#食べる・生きる・考える
大阪府東大阪市の近鉄奈良線若江岩田駅から歩いて数分のところに、居酒屋「オナガ家(や)」がある。カウンターとテーブル席三つの酒場だ。ゴーヤチャンプルー、ソーキそばなど、沖縄の庶民の味が楽しめる。店主の翁長晴永(せいえい)さん(69)に、これはという一品をお願いした。
ラフテー。
豚のバラ肉を1時間半ほどゆでて1日寝かせて角切りし、しょうゆと砂糖、そして泡盛を混ぜた中へ。弱火でトロトロと1時間半。やわらかく、酒にあう。
鳴き声以外は食べる。
そう言われるほど、沖縄料理では豚を使う。ラフテーも、その一品、沖縄のソウルフードである。
「子どものころから沖縄料理をつくってました」
翁長さんは那覇市に生まれた、7人きょうだいの2番目だ。共働きの両親に代わって、すぐ下の妹と一緒に食事をつくっていた。
私なりに考え抜きたい
21歳のころ、本土に出よう…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル