リアルな日常 ファンの推理さ 神戸・北野の英国館

 神戸・北野の異人館街に、「221b」と書かれた玄関がある。ここは一体、誰の部屋? 「なに、初歩的なことさ」

 椅子に立てかけられたバイオリン、壁には弾痕で「VR」の文字。暖炉の上のペルシャスリッパの中には刻みたばこ。神戸・北野の異人館「英国館」の2階に、名探偵シャーロック・ホームズの部屋が再現されている。

拡大する北野の異人館「英国館」でシャーロック・ホームズの世界を再現した部屋=神戸市中央区

 英国の作家、コナン・ドイルの推理小説の主人公。ロンドン・ベーカー街221B番地の下宿で、相棒のワトスンと共同生活をしていたとされる。

 「再現できなかったのは窓の位置ぐらい」と展示を企画した崎原朝香さん(57)は言う。依頼人を光の当たる対面に座らせて観察するため、ホームズはいつも窓を背に座る。「さすがに文化財の窓は動かせなくて」

拡大する天井からのぞく名探偵=2021年3月31日午後1時52分、神戸市中央区、水野義則撮影

 英国館は明治の終わりにイギリス人医師の邸宅として建てられ、建物は今も当時の姿を残す。小説が書かれたのも同時代。そんな縁もあって2007年、館の建築100周年記念企画としてこの部屋がつくられた。

記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントもあります。

 より完璧な再現を目指し、「シ…

【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment