村上潤治、山下寛久
愛知県の大村秀章知事に対するリコール署名の偽造事件で、運動団体事務局長の田中孝博容疑者(60)が、運動中盤の昨年9月下旬に国会議員を訪ね、署名集めの期限延長を陳情していたことがわかった。延長はできなかった。署名が成立数に届かないと田中容疑者が早い段階で考えていた可能性がある。
署名集めは昨年8月25日に始まった。田中容疑者は翌9月29日に上京。運動団体会長で美容外科経営の高須克弥氏(76)とともに、日本維新の会の鈴木宗男参院議員に議員会館で面会した。
田中氏は同党の衆院愛知5区支部長だった。
鈴木氏によると、田中容疑者と高須氏から「署名集めの期間を延長できないものか」と相談を受けた。
大半の自治体の期限は10月25日で、残り1カ月を切っていた。
鈴木氏は総務省の担当者に電話した上で、「延長はできない。ルールはどうにもならない」と伝えた。面会は15分ほどだったという。
この記事は
残り:424文字/全文:833文字
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment