「夜の街」ガイドライン調整へ、都知事選は詳細触れず
新型コロナについて、いわゆる「夜の街」での感染予防策のガイドラインを国や業界団体が示したことを受け、「愛知県ではすでに接待を伴う飲食店やライブハウスなどについて、さまざまな業種のガイドラインを県独自で作成、公表してきた。今回の全国のガイドラインとはだいたい重なっているが、できるだけ一つにした方がいい」として、細かく調整していく意向を示した。 一方、「6月19日からさまざまな自粛や規制が解除される中で、東京での感染拡大防止対策を我々としても注視したい」とした上で、小池百合子都知事が再選出馬を表明した都知事選については「それぞれの候補の皆さんが活発な議論をかわすことを期待したい」と述べるにとどめた。
リニア「一日も早く着工を」と静岡牽制
また、静岡県とJR東海の対立が続いているリニア中央新幹線について、大村知事は「『準備工事の着工には至らない』という報道がされていることは大変残念な状況だ」と指摘。「リニアは21世紀の国土軸を造る大変重要な事業。沿線各県やオールジャパンからの期待は大変大きい。関係者が叡智を結集し、科学的な論拠を積み上げてこの水問題を克服し、一日も早く静岡県部分を着工してほしい」と要望した。 リニア工事をめぐっては、静岡県の川勝平太知事が11日、流量減少が懸念される大井川周辺の工事予定地を視察。JR東海側がトンネル掘削などの本体工事とは別だとして6月中の着工を目指している「準備工事」について、川勝知事は「本体工事の一環だ」として同意しない姿勢を示した。6月中に準備工事に着工できなければ、2027年予定の品川―名古屋間の開通が遅れる可能性が高まる。JR東海の金子慎社長は近く、川勝知事とのトップ会談で現状の打開を探る見通し。
大村知事は静岡県を除く沿線9都府県でつくるリニア中央新幹線建設促進期成同盟会の会長を務めている。 (関口威人/nameken)
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