リユースの制服を無償で提供 金沢市のNPO、2次避難者の苦悩受け

 能登半島地震を受け、多くの家族連れが金沢市などで2次避難生活を送っている。生活再建で出費がかさむなか、頭を悩ませているのが子どもたちの学用品代だ。金沢市の支援団体は被災者に制服や体操服を無償で提供している。家計への負担を軽くし、生活再建を後押したい考えだ。

 「ぴったりじゃない。かわいい!」。金沢市で被災者に学用品を無償で配布する「NPO制服バンク石川」に2月28日午後、転校先の小学校の制服や体操服を求める家族連れが次々と来店した。代表の池下奈美さん(44)が声を掛けると、入学を控えた女児が照れくさそうに笑った。

 制服バンクの試算によると、制服や体操服などの基本的な学用品をそろえるために小学校で約3万~4万円、中学校で約10万円の家計の負担が生じるという。

「想像以上の反響」

 制服バンクは2月末までに…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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