リンちゃんの父「ずっと忘れない」判決に不服、厳罰望む

 千葉県松戸市のベトナム国籍の小学3年生、レェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9)が殺害され、遺体で見つかってから26日で4年。父のレェ・アイン・ハオさん(38)は「同級生たちは成長しているのに、どうしてリンちゃんの成長した姿を見られないのか」と悲痛な思いを語った。

 この日朝、焼香に訪れた本郷谷健次市長とともに自宅の仏壇に手を合わせた。

 23日の東京高裁の控訴審判決は、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われた渋谷恭正被告に対し無期懲役の一審判決を支持した。ハオさんは「より厳しい刑罰にしないといけない」と、上告の意向を改めて示した。本郷谷市長は「判決に納得いかない気持ちだ。皆で応援していきたい」と話した。

 ハオさんは現在、ベトナムに一時帰国していたリンさんの母グエン・ティ・グエンさん(34)と長男、次女、次男と暮らす。小学校に通う長男の朝の見送りと、下校時の迎えは欠かさない。「たくさんの人が見守りをしても、その中に悪い人がいるかもしれない」

 最近は、リンさんの同級生らの成長ぶりが気にかかる。グエンさんも「リンちゃんのことはずっと忘れられないし、事件の時からぐっすり眠れない日が続いている」と、非業の死を遂げた娘の無念を思いやった。(青柳正悟)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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