苦しい時も支えてきた。大一番で勝つ姿を――。サッカーJ1アビスパ福岡が4日、東京・国立競技場であるルヴァン杯決勝で浦和レッズと戦う。初タイトルをかけた一戦を、特別な思いで見守る人がいる。
「『バイバイ福岡』とか『J2福岡』とかヤジが飛んだんです。当時はどのチームもサポーターが容赦なくて。福岡の街のブランド価値が落ちた瞬間でした」
川原武浩さん(51)は振り返る。2001年、J1残留をかけたアウェー戦でガンバ大阪に敗れる姿を現地で見た。降格が決まり、九州からJ1チームが消滅。元サッカー少年の川原さんは、危機感から応援にのめり込むようになった。
「雪の降る山形で震えながら応援したこともありました」
だが、アビスパは経営も成績もふるわず、数年後にはユニホームの胸や背中のスポンサーロゴがなく、「パジャマ」と揶揄(やゆ)される状態にもなった。
11年のシーズン途中、ユニ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment