多くの人気ゲームを世に出してきたスクウェア・エニックス社(スクエニ)が佐賀県とコラボして、今年で10年を迎える。人気ゲーム「ロマンシング・サガ」とかけた「ロマンシング佐賀(ロマ佐賀)」。なぜここまで続けてきたのか。スクエニのプロデューサー、市川雅統さん(46)に聞いた。
「サガ」と「佐賀」、最初はだじゃれ
「『佐賀と組んだらおもしろいんじゃない?』というアイデアが出たんです。だじゃれです、単純に」
「サガ」シリーズのプロデューサーである市川さんは、2014年に「ロマ佐賀」の企画が始まった当初のことをそう語る。「ロマ佐賀」は、ゲームの世界を飛び出し、現実世界で佐賀県とスクエニが共同で企画するイベントだ。
モンスターとバトルしながら冒険する人気のロールプレイングゲーム「サガ」シリーズは、この年で25周年を迎えていた。それにあわせ、新たな企画を打ち出したいと開いた会議の中で、佐賀とのコラボ案が生まれたという。
スクエニ側の提案に県も応じ、14年3月、東京・六本木でイベントが開かれ、キャラクターの絵が入った有田焼の皿などが展示された。翌年からは主な舞台を佐賀に移し、毎年イベントを開催。昨年12月に始まった今年度のイベントでは、吉野ケ里歴史公園内をクイズを解きながらまわるなど佐賀各地を「冒険」してもらう仕掛けがさまざまある。
ゲームのプロデューサーである市川さんが記者に語ってくれたのは、この10年、コラボを通して交流してきた佐賀の人々への思いでした。記事後半で市川さんの言葉を紹介します。
佐賀の魅力「もっと自慢していい」
コラボを機に、市川さん自身…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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