パリで開催されていた若手演奏家の登竜門、ロン・ティボー・クレスパン国際コンクールピアノ部門の最終選考が13日にあり、日本の亀井聖矢(まさや)さんと韓国のイ・ヒョクさんが第1位を受賞した。亀井さんは評論家賞と聴衆賞も受賞。日本人としては重森光太郎さんも第4位に入賞した。
亀井さんは2001年生まれで愛知県出身。現在は桐朋学園大学音楽学部4年に在籍している。今年4月にはスペインのマリア・カナルス国際ピアノコンクールで第3位に入賞していた。最終選考ではサンサーンスのピアノ協奏曲第5番を演奏した。受賞直後、「大好きな曲を舞台で弾いている時間が本当に幸せだった。結果のことを考えず、音楽だけに集中することができた」と語った。
ロン・ティボー・クレスパン国際コンは1943年、フランスを代表する2人の大音楽家、バイオリンのジャック・ティボーとピアノのマルグリット・ロンが創設した。サンソン・フランソワやアルド・チッコリーニら数々の巨匠が輩出している。2011年からはソプラノ歌手レジーヌ・クレスパンの名も併せて冠されている。ピアノ部門では、松浦豊明さん、清水和音さん、藤原由紀乃さん、野原みどりさん、田村響さん、三浦謙司さんに継ぐ7人目の日本人優勝者となる。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル