ローカル鉄道「社長と話しませんか」 ヒマなら3~4分で来るかも?

 「社長とお話しませんか」

 ローカル線の駅に、そんなボードが掲げられている。外出中や取り込み中でなければ、社長が近くの本社から3~4分で駆けつける。

 秋田内陸縦貫鉄道の阿仁合(あにあい)駅。秋田県北部の山あいにある、大きな三角屋根が目を引く駅だ。

 3月上旬。東京に住む大学生の女性とその母親が駅に降り立った。

 ボードを見た女性は「おもしろそうだから話してみよう」。駅併設の観光案内窓口で社長を呼ぶと、駅から100メートルほどのところにある本社から吉田裕幸社長(61)が本当にやってきた。

 2人は青森県弘前市から仙北市角館町へ向かう途中だという。吉田社長はガイドブックには載っていない、角館の夕日が見える絶景スポットを紹介。

 女性は同社のファンクラブ「内陸線応援社員」にその場で会費を払って加入し、「また必ず来ます」と言い残して角館へ向かう列車に乗り込んだ。

 なぜ、わざわざ社長自らが乗客と?

 きっかけは北海道北見市の「…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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