若手ダンサーの登竜門、ローザンヌ国際バレエコンクールの本選が8日、スイス・モントルーで行われ、イタリアのモナコ王立プリンセスグレースバレエ学校に通うマルコ・マシャーリさん(17)が優勝した。本選には松山市の中学3年生、松岡海人さん(15)が残っていたが、入賞は逃した。
松岡さんは愛媛バレエアカデミーを主宰する舟見玲子さんの次男で、3歳からバレエを始めた。コンクールは15歳から参加可能で、開催数日前に15歳になったばかり。全出場者77人中最年少での参加だった。
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本選のクラシック部門では「アレルキナーダのハレーキン」を踊った。人形のハレーキン役を、チャーミングなマイムと、ダイナミックな回転とジャンプで表現し、観客を魅了した。コンテンポラリー部門で踊ったのは「フリオ・コルポリス」。美しい体のラインと柔軟性を印象づけた。
同コンクールは近年、アジア勢の活躍が目ざましく、今回本選に進んだ21人のうち6人が中国・香港から、2人が韓国からの参加者だった。一方で、コロナウイルスによる新型肺炎の影響で参加できなかった中国人ダンサーも3人いた。コンクール事務局によると、3人は感染しておらず、通っている国立のバレエ学校が生徒全員を渡航禁止にしたという。
同コンクールは1973年創設。本拠地はローザンヌだが、今年は劇場の改装のため同じレマン湖地方のモントルーに移り、来年もモントルーで開かれる。また、より多くの若手ダンサーたちに挑戦の機会を与えるため、来年9月に大阪で事前の選考会が開かれることが発表された。(モントルー=岩本美帆、吉武祐)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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