来日中のローマ教皇(法王)フランシスコが25日、約5万人が集まった東京ドームで大規模ミサを執り行った。教皇は23日に来日し、広島や長崎などを訪問。教皇の来日は故ヨハネ・パウロ2世以来、38年ぶり史上2度目となった。
教皇は大歓声の中、大勢の警備担当者に囲まれた状態で、約15分かけてレッドカーペットが敷かれた場内を専用車で回り、笑顔で人々に手を振った。大勢の赤ちゃんや子供に、祝福のキスを与える場面もあった。
兵庫県から来た榊原美穂さん(29)は教皇が赤ちゃんにキスを与えた様子を「笑顔が優しくてすてきでした」と語った。この日の午前に文京区「東京カテドラル」で行われた「青年との集い」にも足を運び、「いじめを受ける側より、する側の方が弱い。君たちは悪くない」と寄り添っていたことが1番印象に残っている。仕事を休みこの日の夜帰路につくが「バチカンに行ってもなかなか会えない。本当にこれてよかった」と感慨深い表情で語った。
一方で、大規模ミサに大きな感銘を受けた参加者もいた。都内のカトリックの高校に通う近藤梨花さん、水野郁菜さんは「自分たちの学校のミサとは比べものにならないくらいすごいの一言でした」と語り、「一生に一度だと思うので本当によかったです」と笑顔。
70代夫婦は「ローマ教皇は改革、革新の人。時代に沿った歩みをなさる」と話した。ミサでの印象深い言葉を選ぶことはできないと言い、「日本も巻き込んで世界を変えようとしてくれている」と語った。そして、今後の日本について「個人的な意見になるが、自分の意見を言える優しい世の中になって欲しいね。難しいことだけど」と優しい笑顔でささやいた【佐藤勝亮】。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース