新型コロナウイルスのワクチンを知人に接種したとの虚偽の記録を登録したとして東京都北区のクリニック院長で医師の船木威徳容疑者(51)が逮捕された。船木容疑者はワクチン接種に否定的で、接種を希望する患者であっても「生理食塩水を打った」と供述したとされる。実際に船木容疑者から「接種」を受けたという、北区内の60代女性が朝日新聞の取材に応じた。
女性は昨年6月中旬、同居する80代母親が通院していた「王子北口内科クリニック」でワクチン接種を予約。翌7月に2度の接種を受けた。ワクチンは「ファイザー製」とされ、診察室に入ると2度とも船木容疑者が机の上に注射器を置いた状態で待っていたという。
接種後に必要とされる経過観察の時間はなく、船木容疑者から「(女性の自宅が)近いので何かあったら連絡して」と言われた。その後、副反応らしき症状は全く感じられなかったが、「自分はそういう体質なんだ」と考え、接種を受けられたことに安心していたという。
抗体の量「0.01」
だが年末、同クリニックが不…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル