佐野楓
新型コロナウイルスワクチンの接種証明などで感染拡大時の行動制限を緩和する実証実験が10日、札幌市内のイベントで実施された。今回はコロナ禍で2年連続中止となった「YOSAKOIソーラン祭り」の実行委員会が協力。同委が主催した3日間の公演「北海道元気文化祭」の初日に行われた。
会場の定員934人に対し、実験では600人の定員を設け、約500人が来場。来場者は入り口でワクチン接種証明を提示し、それがない場合は会場外で無料の抗原検査を受けてから入場した。
出演したYOSAKOIチームなど約300人もワクチン接種証明を事前に確認。公演では観客の手拍子に合わせて、10団体がパフォーマンスを披露した。
北海道内での実験は10月に飲食店、11月にカラオケ店とライブハウスであり、今回が最後となる。実行委の星野尚夫会長は「実験を糧に来年の祭りの開催に知恵を出していきたい」と話した。内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室の石橋英宣参事官は「年末に東京である最後の実験などと共に結果を検証し、ワクチン・検査パッケージが実際に適用された際のオペレーションに生かしていく」と語った。(佐野楓)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル