長崎県佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス」に、人気漫画ワンピースの海賊船サウザンド・サニー号を模した遊覧船が11月末、4年半ぶりに復活した。
経営危機に陥り、再生を託された沢田秀雄・現会長が2011年春に就航させた。オランダ風の街並みが看板だったハウステンボスのイメージを大転換する試みだったが、就航から4年間で120万人以上を乗せ、収益のV字回復に貢献。新生ハウステンボスの象徴ともなった。
親会社が経営する愛知県のテーマパークを応援するため、15年春にハウステンボスを離れた。今回、復帰を待望するファンの声に応え、古巣に戻って来た。東映の作品アニメ化から20年という節目であることも後押しした。
東映が監修した船は原作にそっくり。主人公ルフィをはじめ盟友のゾロ、サンジ、ナミ、ウソップら、海賊団「麦わらの一味」の等身大の人形があちこちに配され、おなじみの声で乗船客を迎えてくれる。
ハウステンボスの担当者は「ワンピースファンは海外にも多い。インバウンドの集客も見込める」と期待する。運航は年中無休で、日に7回(年末年始などは増便を計画)。波静かな大村湾を30分かけて周遊する。(原口晋也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル