新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために小学校などが休校になり、家に閉じこもりっきりの子もいるようだ。外で思いきり遊びたいのを我慢してうずうず。ストレスがたまるし、運動不足にもなる。親としては気掛かりだ。自宅や近くの屋外でできる運動遊びを覚え、親子で発散しよう。
跳んだり、はねたり。幼児や小学生たちが広島ジムフレンズ体操教室(広島市安佐南区)で汗を流す。インストラクターの馬明(まみょう)大輔さん(36)は「家で勉強漬けだとストレスがたまる。短い時間でも運動し、子どもたちをリフレッシュさせてあげてください」と勧める。
休校中で職場に同伴していた長女柚羽(ゆずは)さん(9)、長男柊至(しゅうじ)君(7)と一緒に馬明さんが教えてくれたのは5種目。親子ペアのメニューで手軽なのは「手押し車」だ。腕立て伏せの姿勢になった子の両足を親が持ち上げ、両手を交互に使って歩くように進ませる。「イチニ、イチニ」と掛け声を掛けると、リズム感が生まれて楽しさが増す。
ほかに、肘を真っすぐ伸ばして体を支える鉄棒の基本技「ツバメ」は、体幹も鍛えられてお勧めだ。親が「鉄棒役」になって子どもの体重を支える。「親の筋トレにもうってつけですよ」と馬明さんは笑う。
「おんぶでぐるり」は、おぶった子が親につかまりながら、足を地面に付けないよう親の体を1周する。馬明さんの体はまるで、柚羽さんたちのジャングルジム。「きついですよ」と顔をゆがめつつ、ぎゅっとしがみつく2人のかわいいしぐさにメロメロだ。
1人種目もある。あおむけのまま両手両足の力でへそを天井に突き上げる「ブリッジ」は、手足を使って歩いても面白い。寝そべってローラーのようにコロコロ回る「丸太転がり」は、畳やカーペットの上ですると快適にできる。
「動きやすい服装で、はだしで動きましょう」と馬明さん。自宅で取り組むのもいいが、「手押し車」や「ツバメ」「おんぶで―」は近くの公園などでチャレンジすると、気分転換にもなる。「運動は姿勢を良くする効果も期待できます。子どもとスキンシップを取る絶好の機会だと考えると前向きになれますよ」と助言する。
中国新聞社
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