一皿1千キロカロリーでも…あんかけスパ、愛して40年

 あんかけスパを知っていますか? みそカツ、ひつまぶし、手羽先に続く「名古屋めし」だが、知名度はいま一つ。限られたファンの深い愛を集めている。

 なごやめし普及促進協議会によると、あんかけスパが考案されたのは1960年代。ラードで炒めた太いスパゲティを、中華料理のあんのような見た目のソースにからめて食べる。牛肉や野菜をじっくり煮込んで作ったソースは深いコクがあり、大量にかけられたコショウの辛みがあいまって不思議と食欲を刺激する。

ミラネーゼにカントリー?

 「今年初のあんかけスパはからめ亭さんのミラネーゼ唐揚げのせでした。やっぱり美味(おい)しいですね」

 1月8日、名古屋市の加藤忠正さん(57)がフェイスブック上の集まり「あんかけスパ愛好会」に写真と記事をアップすると、55の「いいね」がついた。愛好会は1100人以上が登録するコミュニティーで、加藤さんは中核メンバー。週1回程度、自分が食べたあんかけスパの写真や感想を投稿する。常連の投稿にコメントや「いいね」をし、気になった店があったら通ってみる。面識はほとんどなく、「あんかけスパ愛」だけでつながっている。

 加藤さんは、仕事の取引先があんかけスパ店を出店する時に「あなた、詳しいから」とメニュー開発に呼ばれるほどのあんかけスパファン。大学2年生の時に初めて食べて以来40年近く、この味に魅了されてきた。

 あんかけスパには、ウィンナー…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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