溝脇正
秋の味覚「栗きんとん」作りが25日、岐阜県中津川市の老舗和菓子店「川上屋」で始まった。蒸して裏ごした栗に砂糖を加えて炊きあげ、従業員が1個ずつ木綿の布で茶巾(ちゃきん)絞りにし、形を整えていた。
栗は主に熊本、宮崎県産を使用。ほくほく感があり色もきれいで「栗きんとん」に適しているという。初日のこの日は、熊本県産の早生(わせ)品種「丹沢」1・5トンを使い、5500個を製造した。
9月中旬から10月中旬までが製造のピークで、多い日には1日に5万個作るという。店頭やネット販売のほか、名古屋や東京の百貨店に出荷される。12月27日まで作業が続く。
原潤一郎社長は「風味のある栗が届いたので、いい栗きんとんができました」と胸を張っていた。(溝脇正)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル