一転起訴、実は「既定路線」 検察と議員、それぞれの思惑、打算とは

 河井克行元法相と妻案里氏による大規模な選挙買収事件で東京地検は14日、現金を受け取ったとされる34人について、当初の不起訴処分を覆して一転起訴した。検察審査会(検審)の「起訴相当」議決を受けた判断だが、実際は当初から見越していた「既定路線」だった。検察側、議員側それぞれの思惑や打算が働いた内幕とは――。

 検審の議決は今年1月に公表され、地検特捜部は再捜査に入った。複数の関係者によると、法務・検察当局は国民が投票する選挙を舞台にした事件という点を重視。「国民、有権者の代表でもある検審の起訴すべしという意見は重く、突っぱねる理屈はない」と判断し、起訴に転じたという。

 一方で実際は、この結論は現金を受け取った側の100人を一律不起訴とした昨年7月時点から「既定路線」だったとみられる。

 地検は100人を不起訴にし…

この記事は有料会員記事です。残り896文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment