万博の「レガシー」に暗雲 コスト増、目玉の屋根は閉幕後に撤去

 2025年大阪・関西万博で大阪府・市などが出資する展示館「大阪ヘルスケアパビリオン」の特殊な屋根が閉幕後にすべて撤去されることになった。特徴的な構造の屋根は展示館の大きな「売り」。展示館は、閉幕後も一部が残される現時点では唯一の建物で、万博のレガシーとしても注目されているが、地元議会からは今回の方針を疑問視する声も上がっている。

 展示館は2階建てで楕円(だえん)形の建物が部分的に重なり合うような構造。なかでも特徴的なのが、網目状の透明な屋根だ。昨年6月のデザイン発表時には吉村洋文知事が「光や風、水に包まれた非常に幻想的でユニークな外観」と胸を張った。閉幕後も屋根も含めた建物の一部を残す予定だった。

 だが、昨年12月の大阪市議…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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