大阪・関西万博を準備する日本国際博覧会協会(万博協会)の石毛博行事務総長は15日、メキシコとエストニアがパビリオン出展を辞退したことについて、「残念だが、国によって事情がある。大きく(万博開催)機運がそがれることはないと思う」と述べた。
パビリオン出展の手続きなどについて、万博の参加国への情報提供を目的とした「国際参加国会議」の終了後、大阪市内での記者会見で話した。
今回の万博には当初、メキシコも含めて60カ国(56施設)が自前で設計・建設する「タイプA」のパビリオンを予定。だが人手不足などの影響で半数以上の国が建設事業者を確保できておらず、自前建設を諦めた国もある。ただ石毛氏は会見で、国によって建設の進捗(しんちょく)状況は違うものの、開幕に向けておおむね順調に進んでいるとの認識を示した。
石毛氏とともに会見した博覧会国際事務局(BIE)のディミトリ・ケルケンツェス事務局長は、自前建設ではない国が増えることは「問題ではない」と指摘。展示の内容などが重視されるべきだとの認識を示した。
会議は14~15日に開かれ、149カ国・地域から延べ約500人が参加した。万博協会は158カ国・地域が参加したと初日に説明していたが、集計ミスがあった。(松岡大将、箱谷真司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル