三幸製菓工場に入った遺族「母は最後に何を…」 全焼の棟解体始まる

 新潟県村上市で2月、従業員6人が亡くなった米菓メーカー三幸製菓の工場火災で、全焼した荒川工場のF棟の解体が20日始まった。解体を前に前日の19日には、遺族が火災後初めてF棟内に入り、花を手向けて亡き家族をしのんだ。

 火災後に足場が組まれたF棟は、20日も白色のシートで覆われて中の様子はうかがえず、目立った人の出入りも確認できなかった。三幸製菓によると、この日は解体に向けた現地での打ち合わせなどが行われたという。

 同社はF棟について、損傷が激しく倒壊の危険があるため県警から早期の解体を求められており、遺族の理解も得られているとしている。火災で生じた堆積(たいせき)物や設備の撤去に2カ月ほどかかり、その後建物の解体を始め、すべての作業が終わるのは11月末を見込む。跡地には慰霊碑を建てるという。

 19日にはF棟のそばで、テント内に祭壇が設けられ、犠牲者を悼んで法要が執り行われた。遺族の一部に加え、同社の佐藤元保CEO(最高経営責任者)や従業員約100人が参列し、焼香して冥福を祈った。

 遺族はこれに先立ちF棟の中…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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