三重県は、昨年末の県内の外国人住民数が5万5208人(前年比4596人、9・1%増)となり過去最多を更新したと発表した。30年前の平成元年末の1万441人に比べると5倍以上になった。県によるとベトナムからの技能実習生が増え続けていることが要因。一方、昨年4月施行の改正入管法を受けた特定技能者の入国は約40人にとどまっているが、今後は増加する可能性があり、県は外国人相談窓口の充実などを図っていくとしている。
県の外国人住民数は、総人口(約181万4千人)の3・04%で、前年より0・27ポイント増。外国人住民数は過去最多の約5万3千人を記録した平成20年以降、リーマン・ショックによる企業不振などで5年連続で減少していたが、26年から徐々に増え続けている。
昨年末の県内の外国人住民数のうちベトナム人は8310人。前年比2350人(39・4%)増と県全体の増加数の約半数を占め、6年連続で3割を超える伸び率になっている。全国的にも同傾向で、県などによると、ベトナム内での日本語学習の増加や日本への親近感の増加などが起因しているという。
この結果、国別の住民数の多さではベトナムは前年末は4番目だったが、今回はブラジルの1万3300人に次いで2番目に多くなった。3位は中国の8277人、4位はフィリピンの7315人、5位は韓国の4309人。
市町別外国人住民数は、四日市市1万526人▽津市9234人▽鈴鹿市8658人▽伊賀市5715人▽桑名市4642人▽松阪市4595人▽いなべ市2216人▽亀山市2089人▽伊勢市1095人▽名張市1088人-などとなっている。
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