今年上半期(1~6月)に警察が認知した特殊詐欺の被害額は約148億8千万円で、昨年同期より14・3%増え、上半期としては8年ぶりに増加に転じた。警察庁が2日発表した。
手口別の被害額は、親族などを装う「オレオレ詐欺」が25・8%増の約49億7千万円、「架空料金請求詐欺」が27・0%増の39億5千万円で、医療費や保険料などが戻ると偽って金を振り込ませる「還付金詐欺」が20・9%増の23億8千万円だった。いずれも2割以上増加している。一方、キャッシュカードをだまし取る「預貯金詐欺」は34・6%減の12億1千万円だった。
全体の被害額のうち新型コロナウイルスを名目にしたものが8件、計約510万円あった。また、特殊詐欺の犯行に先立って被害者の資産状況などを探る「アポ電(アポイントメント電話)」とみられる不審電話は昨年同期から1386件増え5万3321件だった。このうち、東京、埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、兵庫の7都府県で72・8%を占めた。
同庁は、被害額が増えた理由…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル