上智大が教授を懲戒解雇 「教え子と不適切な関係」

 上智大学は、国際教養学部教授の林道郎氏を懲戒解雇処分にした。2月28日付。同大は、林氏が教え子と不適切な関係を持ったとし、「高い倫理観に基づき学生の模範となるような教育者の姿から逸脱した行為を行った」と処分理由を説明している。

 近現代美術を中心に論じてきた林氏は、2019年の「あいちトリエンナーレ」をめぐる問題で、表現の自由文化庁の補助金不交付について積極的に発言するなど、美術界では影響力のある存在だった。

 林氏は取材に「大学の処分では『不適切な関係』という表現が出ていますが、ハラスメントの認定は一切ありませんでした。にもかかわらず懲戒解雇という判断が下されたことは、いささか不当だと感じています」とコメントした。林氏は20年から務めていた「美術評論家連盟」の会長職を昨年9月に辞任していた。

 林氏をめぐっては、教え子だった女性が、指導教官という立場を利用して性的関係を強いられたなどとして損害賠償を求めて昨年4月に提訴。現在も係争中で、林氏は裁判のなかで、女性側が恋愛感情を示し、それにこたえるように恋愛関係になったなどと反論している。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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