多田晃子
上皇ご夫妻は、新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、長野県軽井沢町での夏の静養を見送る。宮内庁が1日、明らかにした。
同庁上皇職によると、今年は8月下旬から今月上旬にかけて10日間程度の同町での静養を検討していたが、コロナの感染状況などを考慮し、見送る判断をしたという。天皇ご一家も那須御用邸(栃木県那須町)での今夏の静養を見送っている。
診断後も普段と変わらない生活
上皇さまは7月、三尖弁(さんせんべん)閉鎖不全による右心不全と、上皇后美智子さまは8月、右ふくらはぎの静脈に血栓ができる「深部静脈血栓症(末梢〈まっしょう〉型)」とそれぞれ診断された。側近によると、ご夫妻はその後も普段と変わらない生活をしているという。
上皇さまは侍医が定めた量の水分摂取や軽めの運動などを続けており、今後は経過観察の観点から胸部のX線検査やCT検査を受ける見通し。一方、美智子さまは投薬はしておらず、十分に水分を摂取しているほか、適度にふくらはぎなどを動かしている。経過観察を続けながら必要に応じて、検査を受けるという。(多田晃子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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