上皇ご夫妻の半年　体調懸念もご回復　引っ越し準備進む（産経新聞）

　上皇さまの譲位に伴い、上皇ご夫妻はすべての公務を天皇、皇后両陛下に引き継がれた。ご夫妻は６月、譲位関連儀式のうち、在位中に行えなかった武蔵陵（むさしりょう）墓地（東京都八王子市）にある大正天皇の多摩陵（たまのみささぎ）、孝明天皇陵（京都市東山区）、明治天皇陵（同市伏見区）を、それぞれご参拝。譲位を報告する「親謁の儀」を済まされた。

　以降はゆかりの深い音楽関係者の公演などに足を運び、旧交を温める一方、お住まいの皇居・吹上仙洞御所に両陛下が移られるようにするため、１日数時間、引っ越しの準備に取り組まれている。

　上皇さまは７月に一時、強い脳貧血の症状がみられた。上皇后さまは６月に両目の白内障、９月には左胸の乳がん摘出と、計３度の手術を受けられた。上皇后さまは体重の減少も心配されたが、側近によると、現在はご夫妻ともに健康を取り戻されているという。